東京大学に入学した新入留学生に先輩学生(チューター)が支援を行う活動です。東京大学では、新入留学生(学部生、研究生、大学院生)を対象にチューター制度を設けています。チューターの学生と留学生が一対一のペアになって、ペアごとに定期的な活動を行ないます。チューターの支援範囲は基本的に勉強や研究の支援で、チューターの学生には大学から規定の謝金が支払われます。
チューター活動は留学生とチューターの各ペアでの話し合いによって進められますが、基本的には以下のような活動が考えられます。
1)日本語の添削・指導:レポートや宿題の日本語チェックなど。
2)課題やレポートの作成の支援・補助:レポートの書き方、文書の作成、発表の準備や図書館利用の方法など、 具体的な学習スキルの支援なども。
3)不得意分野の学習支援:特に理系科目や語学科目に苦労する学生が多いです。
4)日本生活、大学生活の支援:生活面でわからないことや困ったことなどの相談。
① 教養学部新1年生:1年間利用可。
② 総合文化研究科大学院研究科新1年生/研究生1年目:入学後1学期間。(半年延長可)
③ 学部間協定による留学生(聴講生):入学から1学期間(半年延長可)
※ここでいう「留学生」は在留資格が「留学」である学生です。
個人チューターを希望する留学生は、留学生相談室に申し出てください。なお、チューターになる学生は以下のいずれかの方法で探します。チューターが見つかったら、留学生相談室担当教員とチューター、留学生の3者で面談し、活動の方針を決定した後、活動を開始してください。
1)自分で探す:仲のよい日本人学生や留学生の先輩がいて、チューターを頼める場合は、チューター候補者がいる旨、留学生相談室までお知らせください。
2)チューター登録者リストから探す:国際交流支援チームの窓口には、チューターになることを希望している学生のリストがあります。チューターを自分で探すのは難しいという方は、このリストを閲覧し、自分にあったチューターを選んでください。
3)留学生相談室にマッチングを依頼する:どの登録者がいいかわからない、オンライン講義が中心でキャンパスに出向く機会が少ないなどの場合は、留学生相談室までご相談ください。できるだけご希望にあったチューターさんを探して、ご紹介します。
※大学院留学生は指導教員の先生のご推薦によりチューターが決まります。チューターを希望される方は、指導教員の先生にまずはご相談ください。(同様に、学部間協定による留学生も、受け入れ教員がチューターを推薦します。)
国際交流支援チーム、留学生相談室では、教養学部の留学生のチューターを引き受けてくださる東京大学の先輩学生を募集しています。詳しくはこちらのポスターをご覧ください。たくさんの留学生が皆さんとの交流を心待ちにしています。皆さんにとって最も身近な国際交流の機会をぜひお見逃しなく!
留学生にとって大きな支援になるのはもちろん、チューターさんにとっても学びのある活動です。
自分は少し D 国にいた時期があって、そのときに現地の人にすごく助けてもらったので今度は自分がお返しをしたいなって思って。たまたま留学生の E さんとは同じドイツ語をとっていたので、毎週ドイツ語を一緒に勉強しました。F 国の留学生の E さんと、日本語で一緒にドイツ語の勉強をするって面白い経験でした。チューター活動期間は終わったけど、彼とはこれからもずっといい友人関係でいられたらいいなと思います。
C さん(2019年度チューター経験者・教養 1 年生)
B さんのチューターになり、半年間サポートして来ました。特に去年自分もそうだったんで、実験レポートに苦しんでいた A さんの気持ちがよくわかりました。十分サポートできたかはわからないけど、A さんに、君がいなかったら、単位を落としていた、本当に助けられたと感謝されて、役に立てたとわかってほっとしました。
A さん(2019年度チューター経験者・教養学部2年生)